そのあと、 メルボルンでは1番高級なホテルの中の あるNOBUというレストランへ。 NOBUがメルボルンにできたときは 話題になった。 豪華でエレガント、 一体どんなシェフが デザートを作っているのだろう、 と憧れもあった。 まさかご縁をいただけて 自分が働けるとは思わなかった。 21
NOBUでの4年間、 自分では本当に成長したと思う。 デザートの経験と知識を 貪欲に掘り下げられたし、 トップクラスの材料を 使わせてもらえたことは 感謝しかない。 最後の一年は デザートセクションを任され、 すべて出し切ったと感じた。 トップのNOBUさんに 辞めることを伝えた時、 「今の自分のレベルは 他の国のNOBUのデザートと比較して どうなのかを感じたい」 と伝えた。 22
今日は今日、明日は明日と。 サービスにも慣れてきたころ、 まだサラダセクションにいた私は、 シェフになるには フライパンのセクションをしたいと ヘッドシェフに伝えた。 結果 「400席をまわすのに力が足りない」 と言われた。 忙しいピークに 8つのコンロを同時に回せるかといわれ、 男性でも腕に傷だらけで やっていたので やはり納得せざる終えない 自分がいた。 「デザートセクションはどうか?」 今までデザート担当のシェフが 辞めることになり、 私に声をかけてくれた。 一度はもうパティシエはできないだろう、 と感じていたので 自分の中で新しい風が吹いた。 それから パティシエの道が再び開き始めた。 そこのレストランでは 2年間お世話になり、 永住権が取れたあとは、 ホテルに就職が決まった。 20